管理部門マネージャーが他部署から受け入れられる方法②

管理部門社員の特長として「専門性」があります。

日本のほとんどの会社では

 

経理部として入社したらずっと経理・・・

総務部として入社したらずっと総務・・・

システムとして入社したらずっとシステム・・・

 

という環境で育てられた管理部門の社員は、同じ部署で

「一般社員」

  ↓

「主任」

  ↓

「係長」

  ↓

「課長・マネージャー」

 

として出世していきます。

(出世できない人ももちろん同じ部署)

 

そのため、上記に記載した通り「専門性」は培われますが、その分前回のブログでお伝えしたように「融通が効かない」「自分のやり方でしか仕事をしない」という傾向が強くなります。

 

そこで、今回のブログでは管理部門のマネージャーが自身の専門性だけから抜け出して、社内で受け入れられるためのポイントを私の経験も交えながら記述していきたいと思います。

 

◆受け入れられるマニュアル①

 「時間軸を合わせる」

 例えば、営業部門と管理部門では流れている時間が違いますね。営業部門では「売上」という絶対的な指標をもとに、毎日毎日というよりも、会社によっては毎時毎時の売上を刻々と確認する(もしくは競う)という状況がほとんどになります。

 

 それに対して、管理部門の時間軸は経理部であれば月次開示であったり、四半期決算であったりがベースになりますし、総務部にいたっては自分の経験では、業務に追われるということはあっても、どうしてもしなければならない「期限に迫られる」ということはありませんでした。つまり自分のさじ加減で時間はなんとでもなる。という状況だったかと思います。

そのため、営業部門と管理部門では業務に対するスピード感が変わってきます。

まとめると・・・

 

〇営業部門

 ・今日中に成果を出す

 ・70%の可能性で良いからとりあえずやってみる

 

〇管理部門

 ・間違いは厳禁のため、100%を求める

 ・じっくりと時間をかけて業務に取り組む

 

そんなスタンスが現状です。

 

そこで、

  1. 管理部門から営業部門に業務依頼をした時
  2. 営業部門から管理部門に業務依頼をした時

 

なんかをした日には、齟齬が生まれてお互いがかみ合わずに業務が滞ってしまいます。ですから、

  1. 管理部門から営業部門に業務依頼をした時の対応方法はまたご案内するとして、本日は
  2. の営業部門から管理部門に業務依頼があった際の対応方法を記述します。

 

それではどうするか?

簡単です。

 

1時間以内に150%の成果で対応するだけです。

 

それさえやれば受け入れられますし、自身の社内的な評価はあがること間違いなしです。

では、「1時間以内に150%の成果で対応する」方法をお伝えします。

 

① 今やっている自分の仕事をストップする

余程、決算開示の時間が迫っているなどのことが無い限りは、管理部門のマネージャークラスであれば1時間程度は自分の業務をストップすることはできるはずですし、できるような業務コントロールをするべきです。

 

② 求められた業務に対して3倍の成果を用意する

営業部門から管理部門に対して良くある依頼は、「データを用意して欲しい」という内容が多いです。そこで、欲しいと言われたデータの3倍のデータを用意するのです。例えば「前期の売上データが欲しい」と言われたら、「過去3年分の売上データ」を用意します。そうすることで営業部門の新しい視点にもなり、もちろん満足度も高まります。

 

③「1時間で回答します」と言う

営業部門の管理部門に対する一番の不安は「時間がかかり過ぎる」ことです。ですからその不安を解消することと、業務計画を立てやすくするため、そして自分にプレッシャーをかけるためにも、「1時間で回答します」と言いましょう。時間と数字に追われて業務をする。という日頃にない訓練ができるのでおススメです。

 

営業部門に対しては、上記対応をすればバッチリ受け入れられますし、こちらから依頼する際にもスムーズなコミュニケーションができるかと思いますし、もちろん回り回って最終的には自身の評価となりますから、是非管理部門のマネージャーは、営業部門はもとより、社内の各部署から業務依頼があった際には・・・

 

1時間以内に150%の成果で対応しましょう。

 

 

つづく